アメトーク読書芸人が今年読んだおすすめ小説・パート2【読書芸人企画】
アメトーク読書芸人がおすすめする小説・パート2【読書芸人企画】
今回は、2016年11月10日放送のアメトークにて
紹介されたおすすめ小説をご紹介します。
読書芸人企画について・・・
今回の出演は、お笑い芸人であり『火花』で芥川賞受賞した、今話題のピースの又吉直樹さん。そして多読家で知られるオアシズの光浦靖子さん。おなじく本好き芸人で有名なオードリーの若林正恭さん。さらに、今年一気にブレイクしたメイプル超合金のカズレーザーさんの計4名が、それぞれに今年読んだおすすめの小説をプレゼンします。
~今回のルール~
①各出演者のおすすめ作品(5作品)をそれぞれに紹介。
②パート2では、光浦靖子さんのおすすめを紹介。
③ネタバレ等ないように、ストーリーは簡素に紹介。
以上のルールで紹介します。
光浦靖子・・・
光浦 靖子(みつうら やすこ1971年5月20日 )は、日本のタレント、お笑い芸人。大久保佳代子とお笑いコンビオアシズを組んでいる。とにかく本が大好きで、多読家としても知られる。
それでは・・・
アメトーク読書芸人が「今最も読んでほしい!」と
プレゼンした、おすすめの小説を紹介します!
読書芸人企画~光浦靖子のおすすめ小説5選~
1.コンビニ人間/村田 沙耶香(著)
画像出典:Amazon.co.jp
内容
36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は恥ずかしいと突きつけられるが…。「普通」とは何か?現代の実存を軽やかに問う衝撃作。第155回芥川賞受賞。
こちらは、又吉直樹さんもおすすめの一冊として挙げた作品です。コンビニを舞台に広がる日常とその中で展開する人間ドラマは切実で胸を打ちます。今を生きる世代の代弁してくれるかのような胸に迫る作品です。
2.鳥打ちも夜更けには/金子 薫 (著)
画像出典:Amazon.co.jp
内容
不朽の古典『見聞記』に楽園と謳われた島の架空の港町。新町長の下、観光資源の美麗な蝶と花畑を護るため、海鳥を毒矢で殺す鳥打ちの職に、三人の青年が就いていた。しかし島の経済が陰りを見せるにつれ、鳥打ちの一人、天野は自らの為す仕事に疑念を抱く。問うてはいけない問いは、やがて町をあげての大騒動に発展して―三人の青年の自由を巡る圧倒的小説。
架空の町で鳥打ちを仕事とする3人の男たちの話。絵本の中の世界のような独特な作風と雰囲気は、まさに未体験の世界を味わう事ができます。他にはないインパクトを味わいたい人におすすめの小説です。
3.グローバライズ/木下 古栗(著)
画像出典:Amazon.co.jp
内容
生まれてくる時代を敢えて間違えた、すべての人たちへ。フリーク続出! プロの書き手も熱狂する孤高の作家、傑作短篇集。
木下古栗ほどエレガントに「失笑」を飼い慣らした作家を、ほかに知らない。(絲山秋子)
小説がこんなところまで到達できるなんて。「GLOBARISE」を読む前の世界には、わたしはもう戻れない。(柴崎友香)
一読のたびに記憶を消したい。そしてまた読んで完膚なきまでに驚きたい。そういう短編集です。(津村記久子)
とにかく各著名人の熱狂的なコメントから分かるように、その筋の人たちから絶大な支持を得ている本作。読書好きが、真っ向から立ち向かっても、本作の前では、完膚なきまでにひれ伏すでしょう。すべての本好きに送りたい傑作小説です。
4.少年聖女/鹿島田 真希(著)
画像出典:Amazon.co.jp
内容
水槽のあるゲイバー「Aqua」で、僕が出会った優利という美しい青年。ある日彼は、静かに語り始める。昔「Aqua」で働いていた男装した少女のことを。彼女はタマと名乗り、毎夜過激なショーを演じていたが、ある晩オーナー緑山の友人・武史にその正体を見破られてしまう。タマに一目惚れした武史は彼女を強く求め、のめり込んでいくのだが―チェルノブイリの事故で危機管理能力が壊れてしまったルームメイト・オリガと横暴な恋人・マサル、タマを虐待した“あの人”と彼女の恋人たち。タマと出会ったことで運命が変わっていく人々の話を聞いているうちに、いつしか僕もその運命の渦に巻き込まれていく。
いわゆる大人の為のおとぎ話。深く考えれば考える程、面白いと感じる作品。理解されようとしない、何物にも媚びないそして共感を求めない姿勢は、リアルで率直でまさに純愛のキャッチコピーにふさわしい。
5.挫折を経て、猫は丸くなった。: 書き出し小説名作集/天久 聖一(著)
画像出典:Amazon.co.jp
内容
一瞬で読めて、無限に広がる416の物語。「彼女の頰を、マウスカーソルで撫でた」「白ブリーフの落とし主は永遠に見つからない」「ヒーローたちの利害は複雑に絡み合っていた」「担任に好かれている吉田と、ただの吉田がいた」――提示されるのは冒頭だけ。続きは読み手のイマジネーション次第の自由な文学、「書き出し小説」。416本の異なるストーリーがあなたを魅了する!
選び抜かれたよりすぐりの書き出しだけを集めた一風変わった名作集。どこからでも読めて、頭を使わずに楽しめます。一つの書き出しから、広がる世界はまさに無限大。その贅沢で芳醇な書き出しの美学を堪能してみては?
りんく
さて、いかがでしたでしょうか?
今回は、光浦靖子さんのおすすめの小説5作品を紹介しました。
かなり変わった作品が多く、多読家ならではのセンスが光る印象を受けました。読書芸人企画は、なかなか侮れませんね。
次回のパート3では、オードリー若林さんのおすすめの小説を紹介します。
それではまたー