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湊かなえの人気作おすすめ10選【ミステリー作家特集第1弾!】

国内ミステリー作家特集第1弾「湊かなえ特集!」

ミステリー小説で不動の地位を築いたイヤミスの女王こと

湊かなえのおすすめ10作品を紹介します。

 

みなさん、ミステリー小説はお好きですか?

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かくいう私は、大のミステリーファンで、学生時代は時間があれば、海外のミステリー小説を片っ端から読みふけっていました。

アガサクリスティー、エラリー・クイーンディクスン・カー、ドロシー・L・セイヤーズ等々・・・。

そこで今回「読書の秋」特別企画として、国内ミステリー作家特集をします!!

第1弾として紹介するのは、通称イヤミスの女王として君臨する湊かなえを特集します!!

 

では、はじめに・・・

~2分でわかる作家略歴~

湊かなえ・・・

広島県因島出身。小学校時代は図書室で、赤川次郎江戸川乱歩などのミステリー小説に親しむ、読書が好きな女の子だった。やがて社会人となり会社に勤めたのち、青年海外協力隊として二年間海外(トンガ)へ赴任。

日本へ帰国後、淡路島で高校の非常勤講師となり、そののち結婚。ごく普通の主婦として生活を始める。

それから、子供の子育てがひと段落し、家事の合間になにかできないか?と考え始める。「何か形に残せるものに挑戦したい!」との思いから小説を書きはじめ、それがのちの小説家デビューにつながっていくー

 

~普通の主婦からイヤミスの女王へ~

 小説推理新人賞受賞後、小説家デビューを果たし、その才能を開花させます。デビュー後、湊かなえ作品はその独特の読後感から、イヤミスの女王の異名を得ます。

 イヤミスとは、もはや説明不要ですが、読んだ後に嫌な気分になるミステリーの略です。そう、このイヤミスというフレーズを流行らせたのが、湊かなえだといっても過言ではありません。

 30代の普通の主婦でも、なにか世の中に残せる。諦めなければ、不可能なんてない。それを体現したのが、ほかでもない湊かなえだと思います。

 

 さて、前置きこのくらいにして、作品紹介に移ります。

 

~ルール~

 ①湊かなえ作品の中から、特におすすめの名作10作品を紹介。

 ②ネタバレにならないように、ストーリーは簡素に紹介。

 

以上のルールで作品紹介をします!!

 

それでは・・・

イヤミスの女王・湊かなえ作品の中から

特におすすめの人気作品を10作品紹介します!!

 

湊かなえのおすすめ作品・厳選10選

1.告白

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 画像出典:Amazon.co.jp

 

内容

「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。衝撃的なラストを巡り物議を醸した、デビュー作!

 

  森口先生の独白からはじまる衝撃の物語は、その淡々とした語り口が末恐ろしく、読み進める手が止まらない!

 松たか子主演で映画化され話題となった本作。どこまでも救いようのない物語に、ひたすら没入できます。イヤミスの源流が味わえます。おすすめです。

 

2.少女

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画像出典:Amazon.co.jp

 

内容

 親友の自殺を目撃したことがあるという転校生の告白を、ある種の自慢のように感じた由紀は、自分なら死体ではなく、人が死ぬ瞬間を見てみたいと思った。自殺を考えたことのある敦子は、死体を見たら、死を悟ることができ、強い自分になれるのではないかと考える。ふたりとも相手には告げずに、それぞれ老人ホームと小児科病棟へボランティアに行く。ただ死の瞬間に立ち合うために。

高校2年の少女たちの衝撃的な夏休みを描く長編ミステリー。

 

 時代の世相を最も如実に表すといわれる「女子高生」と「死」がテーマの物語。

 人の死の瞬間に立ち会うことが出来たら、人生が変わるのではないかと思う、思春期の少女特有の危うさと、ある種のゆがんだ思考から展開するストーリー。

 同時進行する二つのストーリーが収束に向け一つの事実につながっていく。圧巻のストーリーに脱帽です。おすすめの名作ミステリーです。

 

3.贖罪

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画像出典:Amazon.co.jp

 

内容

 15年前、静かな田舎町でひとりの女児が殺害された。直前まで一緒に遊んでいた四人の女の子は、犯人と思われる男と言葉を交わしていたものの、なぜか顔が思い出せず、事件は迷宮入りとなる。娘を喪った母親は彼女たちに言った―あなたたちを絶対に許さない。十字架を背負わされたまま成長した四人に降りかかる、悲劇の連鎖の結末とは―

 

 償いができなければあなたたちに復讐するー

 事件発生当時、それぞれの事情から事件について話すことを拒んだ4人の少女。15年後、大小様々な憎悪のかけらが、彼女たちの人生に重くのしかかる。

 過去の過ちから、少しずつ人生の歯車が狂っていく。それは無意識の罪の意識からなのか、それとも過去のトラウマゆえなのか。不快感極まりない物語でも、無性に読者をひきつける。湊かなえのイヤミスの真骨頂ともいうべき作品です。 

 

4.Nのために

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 画像出典:Amazon.co.jp

 

内容

 超高層マンション「スカイローズガーデン」の一室で、そこに住む野口夫妻の変死体が発見された。現場に居合わせたのは、20代の4人の男女。それぞれの証言は驚くべき真実を明らかにしていく。なぜ夫妻は死んだのか?それぞれが想いを寄せるNとは誰なのか?切なさに満ちた、著者初の純愛ミステリー。

 

 すべてはNのために―

  登場人物たちは、それぞれに大切なものがあり、大切な人がいる。湊かなえ流の純愛ミステリー。その秀逸なプロットには圧巻です。

 不幸な境遇の中でも、決して腐らず懸命に生きる杉下の姿に、感情移入しまくりです。ドラマ版も非常に面白く感動的なので、原作ともどもおすすめです。

 

5.往復書簡

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 画像出典:Amazon.co.jp

 

内容

 高校教師の敦史は、小学校時代の恩師の依頼で、彼女のかつての教え子六人に会いに行く。六人と先生は二十年前の不幸な事故で繋がっていた。

それぞれの空白を手紙で報告する敦史だったが、六人目となかなか会う事ができない(「二十年後の宿題」)。過去の「事件」の真相が、手紙のやりとりで明かされる。感動と驚きに満ちた、書簡形式のミステリ。

 

 湊かなえワールド全開の新感覚ミステリー

  登場人物たちのそれぞれの視点から、書簡形式ですすむストーリー。ものがたりの本質は手紙の形をとって、少しづつ解き明かされていく。

 もどかしくも切ない、心理描写とその秀逸なプロットに、読む手がとまりません。女性心理の表現の巧さは、さすが湊かなえだと言わざるを得ません。短編4作なので、サクッと読めます。おすすめミステリーです。 

 

6.花の鎖

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 画像出典:Amazon.co.jp

 

内容

 両親を亡くし仕事も失った矢先、祖母がガンで入院した梨花職場結婚したが子供ができず悩む美雪。水彩画の講師をしつつ和菓子屋でバイトする紗月。3人の女性の花をめぐる記憶が繋がった時、衝撃の事実が明かされる。

彼女たちの人生に影を落とす謎の男「K」の正体とは?驚きのラストが胸を打つ、感動の傑作ミステリ。

 

 胸に刺さる切なく悲しいミステリー。

 人の持つささいな嫉妬や憎悪が、少しずつ人生を狂わせていく。人は心の痛みを背負いながら、それでも前を見て生きていかなければいけない。

 これほど胸に刺さるミステリーがあったとは。その切なくも悲しい真実が明かされるとき、涙なしには語れない物語がここにある。 

 

7.白ゆき姫殺人事件

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画像出典:Amazon.co.jp

 

内容

 化粧品会社の美人社員が黒こげの遺体で発見された。ひょんなことから事件の糸口を掴んだ週刊誌のフリー記者、赤星は独自に調査を始める。聞き込みの結果、浮かび上がってきたのは行方不明になった被害者の同僚。ネット上では憶測が飛び交い、週刊誌報道は過熱する一方、匿名という名の皮をかぶった悪意と集団心理。噂話の矛先は一体誰に刃を向けるのか―

 

  悪意と集団心理の果てに浮かび上がる真実とは・・・

 湊かなえ作品の中でも実験的作品です。いわゆるルポタージュ形式の小説となっており、少しづつ真実が解き明かされていきます。点と点がつながっていくカタルシスを味わいたい人に、おすすめしたい傑作ミステリーです。 

 

8.望郷

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 画像出典:Amazon.co.jp

 

内容

 母と二人で暮らす幼い私の前に現れて世話を焼いてくれた“おっさん”が海に出現させた不思議な光。暗い海に青く輝いた星のような光。そして今、私は彼の心の中にあった秘密を知る…日本推理作家協会賞受賞作「海の星」他、島に生まれた人たちの島への愛と憎しみが生む謎を、名手が万感の思いを込めて描く。

 

 愛すること、憎むこと、赦すこと、そして闘うこと。

 本書を読み終えたときには、その意味が分かると思います。イヤミスを確立した湊かなえの系統とはひと味違う、すがすがしい清涼感のある短編集。ストーリーテラーとは、まさに著者のことを言うのだと思います。いつもの湊かなえ作品とは少し違った短編集です。おすすめです。 

 

9.リバース

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 画像出典:Amazon.co.jp

 

内容

 深瀬和久は平凡を絵に描いたようなサラリーマンで、趣味らしいことといえばコーヒーを飲むことだった。その縁で、越智美穂子という彼女もできてようやく自分の人生にも彩りが添えられる。と思った矢先、謎の告発文が彼女に送りつけられた。そこにはたった一行、『深瀬和久は人殺しだ』と書かれていた。深瀬を問い詰める美穂子。深瀬は懊悩する。ついに“あのこと”を話す時がきてしまったのか、とー

 

  ラスト一行まで堪能できる名作ミステリー

 過去の罪が明るみに出るとき、人は何を思い何をするのか。とにかくそのプロットの素晴らしさは、湊かなえ作品ならでは。一気読み確実の、超絶ストーリーに刮目せよ!

 湊かなえ作品の中でも、人気の高い心をえぐる傑作ミステリーです。 

 

10.ポイズンドーター・ホーリーマザー

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 画像出典:Amazon.co.jp

 

内容

 女優の藤吉弓香は、故郷で開催される同窓会の誘いを断った。母親に会いたくないのだ。中学生の頃から、自分を思うようにコントロールしようとする母親が原因の頭痛に悩まされてきた。同じ苦しみを抱えた親友からの説得もあって悩んだのだが…。そんな折、「毒親」をテーマにしたトーク番組への出演依頼が届く(「ポイズンドーター」)。呆然、驚愕、爽快、感動―さまざまに感情を揺さぶられる圧巻の傑作集!

 

  これぞ原点回帰!イヤミス女王が贈る傑作短編集。

 憎悪、嫉妬、軽蔑、そしてその裏にある感情。日常のすぐ裏にあるほの暗い感情。さまざまな感情を行き来しながら、その末に待つ意外な結末とは?

 「毒親」「毒娘」などなど・・・。現代社会に氾濫する、様々な問題を浮き彫りにしながら進む、笑いあり涙ありの短編小説です。湊かなえのいろんな魅力が詰まった、おすすめ短編作品集です。 

 

 

いかがでしたでしょうか?

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 ミステリーの女王・湊かなえ作品の中でも、特におすすめの人気作品を中心に紹介しました。

 秋の夜長にぴったりの名作ばかりなので、ぜひこの機会に読んでみては?

 それではまたー